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LCCについて

建築物の経済性を評価する手法として近年LCC(ライフサイクルコスト=LIFE Cycle Cost)の考え方に対する関心が高まり、部材や機器等の耐久性データの整備が進んでいる。これは建てる時に安ければよいという『初期コスト重視』の考え方である。
近年この考え方から建築物の全生涯を通じての経済性を重視する『終身コスト重視』の考え方へと価値観が変化しつつある。こうした社会情勢の変化から、建築物をライフサイクルコストで考えることが注目され、現在では種々の手法が提案されるに至っている。


 建築物のライフサイクルコストとは、その建築物に要した企画、設計、建設、運用、廃棄に関する総コストをいい、『生涯コスト』とも呼称される。一般に竣工後の運営管理費(保全費、修繕更新費、エネルギー費)は、いわゆる初期投資額(企画設計費、建設費)の数倍の数倍の費用が必要であり生涯コストに非常に大きなウエイトを占めるとされている。
 

画像下文章

例えば4,000㎡の事務所ビルにおける企画設計費と建設費の生涯費用に占める割合は25%と4分の1にすぎず、その3倍もの費用が竣工後かかることが指摘されている。建築物竣工後の費用と竣工前の費用の割合は、建築物の用途やその建築物の寿命により差異はあるが、竣工後の費用が竣工前の費用の2~3倍あるというのが一般的である。

LCC計算はライフサイクルコストを計算するものであり

①その建物の竣工後、いつ、どのような費用が、どのくらいかかるのか、を建築物所有者に提示できること
②その結果企画、設計段階でいくつかの代替(VE)案につき、経済的に最適な案を選択できること
③建築物の竣工後において、既存建築物の各部位(外壁、内装、床、天井等)及び設備あるいは建築物全体のランニングコストを把握して、これを合理化するための改善、改修案を提言できること

 こういった役割が期待できるが

(1)各部材や機器などの修繕周期、修繕費用、物価上昇率などの適切なデータが重要であること
(2)各部材の機器や耐用性の表示とその保証の仕方などが前提として必要であること
(3)物価変動や技術進歩の激しい時代では将来予測が困難である

このような課題がある。
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